暑い季節こそ要注意!ご家庭と事業所のガス事故対策

暑い季節こそ要注意!ご家庭と事業所のガス事故対策
日本の夏は、エアコンやシャワーの使用が増える一方で、長期間家を空けることも多くなります。
実は、こうした時期こそガス事故のリスクが高まることをご存知でしょうか?快適で安全な夏を過ごすために、今一度、ガス機器の安全対策を見直しましょう。
■なぜ夏にガス事故が起きやすいのか?
夏にガス事故が起こる主な原因は、意外なところにあります。
換気不足: 暑いからといって窓を閉め切り、エアコンをつけたままガス機器を使うと、室内の空気がよどみがちです。ガス機器を使う際は、意識的に換気することが非常に重要です。
不完全燃焼による一酸化炭素中毒: 換気が不十分だと、ガスが不完全燃焼を起こし、無色・無臭で非常に危険な一酸化炭素(CO)が発生するリスクが高まります。
機器の劣化・誤使用: 長期間使っていなかったガス機器を久しぶりに使うことで、劣化や接続部のゆるみが原因でガス漏れが発生しやすくなります。
台風・豪雨による影響: ゲリラ豪雨や台風による浸水で、ガス機器が故障したり、ガス管が破損したりする可能性があります。
■夏のガス事故防止:チェックすべき4つのポイント
この夏、これだけは必ず押さえておきたい対策をご紹介します。
1. 換気を徹底する:
最も基本的で重要な安全対策です。ガス機器を使うときは、必ず換気扇を回すか、窓を開けてください。特にガスコンロでの調理時やお風呂の給湯時は、こまめな換気を心がけましょう。
2. 機器の点検と適切な使用:
使う前に点検:久しぶりに使うガス機器(特に屋外の給湯器など)は、使用前に異音や異臭がないか確認しましょう。
炎の色をチェック:正常に燃焼しているガス機器の炎は青色です。炎が赤っぽかったり、形が不安定だったりする場合は不完全燃焼のサインかもしれません。すぐに使用を中止し、換気をしてガス会社に連絡してください。
寿命の確認:多くのガス機器には寿命があります。古い機器は故障や事故のリスクが高まるため、早めの点検や交換を検討しましょう。
3. ガス臭いと感じたら、まずこれをする:
万が一、ガス臭いと感じた場合は、次の3つの行動を最優先してください。
火を使わない:電気のスイッチや換気扇も触らないでください。静電気や小さな火花でも引火する恐れがあります。
窓やドアを開けて換気:手動で大きく開けましょう。
安全な場所からガス会社に連絡:必ず屋外など、安全な場所から連絡してください。
4. 台風・集中豪雨への備え:
ガスメーターの復帰方法を確認:大雨や地震でガスメーターの安全装置が作動し、ガスが止まることがあります。復帰方法を事前に知っておくと安心です。
浸水した機器は絶対に使わない:一度水に浸かったガス機器は、乾燥しても内部が故障している可能性があります。必ずガス会社や専門業者に点検・修理を依頼してください。
まとめ
夏は楽しいイベントが盛りだくさんの季節ですが、ガス機器の安全対策を怠ると重大な事故につながることがあります。「換気をしっかり行う」「異常があればすぐに連絡する」といった基本的な対策を実践するだけで、リスクは大きく減らせます。この夏、ご家庭や事業所のガス機器を再点検し、安全に過ごすための意識を高めましょう。
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