| ガス名 |
1,1,2,2-テトラブロモエタン |
分子式 (化学式) |
C2H2Br4 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色~淡黄色 |
| 臭気 |
刺激臭、またはカンフル(樟脳)やヨードホルムに似た特異な臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 1,1,2,2-テトラブロモエタンの概要 |
- ・1,1,2,2-テトラブロモエタン(1,1,2,2-Tetrabromoethane:化学式「C2H2Br4」)は、エタンの4つの水素原子が臭素原子に置換された有機ハロゲン化合物です。その高い比重(約2.96 g/cm3)から、「アセチレンテトラブロミド (Acetylene tetrabromide)」や「ムースマン液 (Muthmann’s liquid)」といった別名で呼ばれることもあります。以前は、その特性を活かして鉱物分離の溶媒や燻蒸剤、ガソリン添加剤などとして使用されていましたが、現在は毒性や環境への懸念から用途は限定的となっています。特に吸入毒性が非常に高く、中枢神経系や肝臓に影響を及ぼす有毒物質として扱われます。
- ・別名:四臭化エタン、アセチレンテトラブロミド、シンメトリカル-テトラブロモエタン (sym-Tetrabromoethane)
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| 用途 |
- ・非常に高い密度(約2.96 g/cm3)を持つため、鉱物や岩石の密度分離、特に地質学や鉱物学における重液分離に利用されます。
- ・高い屈折率を持つため、光学部品の浸漬液や、一部の光学測定における標準液として使用されることがあります。
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危険 情報 |
- ・四つの臭素原子を含むため、一般的に不燃性または難燃性とされています。しかし、非常に高温になると分解し、有毒なガス(臭化水素、臭素など)を発生する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・主に中枢神経系の抑制(麻酔作用)と臓器毒性(特に肝臓と腎臓)が顕著です。高濃度曝露では、数時間から数日後に肝臓壊死や腎臓障害が発現し、死に至る可能性があります。呼吸器や眼、皮膚への強い刺激も引き起こします。
- ・繰り返しの曝露により、肝機能障害、腎機能障害、神経障害(頭痛、めまい、疲労、集中力低下)、貧血などの症状が進行する可能性があります。一部の報告では、ヒトでの発がん性の可能性も指摘されています。
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