ガス名 |
1,2-ジブロモエチレン |
分子式 (化学式) |
C2H2Br2 |
状態 |
液体(常温) |
色 |
– |
臭気 |
甘い、芳香のある臭気またはクロロホルム様の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
1,2-ジブロモエチレンの概要 |
- ・1,2-ジブロモエチレン(1,2-Dibromoethylene)(別名:1,2-ジブロモエテン (1,2-Dibromoethene)、アセチレンジブロミド (Acetylene dibromide – ただし、この名称はジブロモアセチレンと混同される可能性があるため、注意が必要です。))は、化学式「C2H2Br2」を持つ有機臭素化合物で、エチレンの2つの水素原子が2つの臭素原子に置換されたものです。二重結合を持つため、2つの臭素原子が二重結合を挟んで同じ側に位置するシス異性体と、反対側に位置するトランス異性体が存在します。これらの異性体は物理的、化学的性質がわずかに異なります。主にアセチレンから合成され、有機合成の中間体として利用されます。
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用途 |
- ・有機合成中間体:主に研究室での有機合成において、特定の化合物の合成原料や中間体として使用されます。例えば、他の有機臭素化合物の合成や、脱ハロゲン化水素反応によるアルキン生成の出発物質として利用されることがあります。
- ・研究室での試薬としての使用が一般的です。
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危険 情報 |
- ・加熱すると、刺激性や毒性のガス(例:臭化水素、ホスゲンなど)を発生する可能性があります。強酸化剤、強塩基、活性金属(アルミニウム、マグネシウムなど)とは激しく反応し、火災や爆発の危険性がある場合があります。
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人体の 影響 |
- ・高濃度で吸入した場合、中枢神経系の抑制(めまい、頭痛、吐き気、協調運動失調、意識喪失など)を引き起こす可能性があります。また、呼吸器への刺激、咳、息苦しさを引き起こすこともあります。
- ・長期的な曝露に関する明確なデータは限られていますが、一般的にハロゲン化有機化合物は、肝臓や腎臓に影響を与える可能性が指摘されています。発がん性に関する明確な分類はされていませんが、念のため注意が必要です。
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