ガス名 |
ジオキサン |
分子式 (化学式) |
C4H8O2 |
状態 |
液体 |
色 |
無色 |
臭気 |
ほのかに甘いエーテルのような臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
2.0 から 22.5 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G4 |
ジオキサンの概要 |
- ・ジオキサン(1,4-Dioxane、Dioxane:化学式「C4H8O2」)は、環状エーテルの一種であり、その優れた溶解性から、様々な工業用途で利用される有機溶剤です。
- ・ジオキサンは、常温では無色の液体であり、ほのかに甘いエーテルのような臭気があります。水とあらゆる割合で混ざり合う(混和する)という特徴を持ち、多くの樹脂、油脂、ワックス、セルロース誘導体などの溶剤として幅広く使用されます。しかし、人体への発がん性が指摘されており、近年は代替品の開発・利用が進められています。
- ・別名:1,4-ジオキサン、ジオキシラン、パラジオキサン
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用途 |
- ・ジオキサンは、その高い溶解性、水との混和性、および比較的安定な性質から、かつては幅広い用途で利用されていました。しかし、近年は健康や環境への懸念から使用が制限され、代替が進んでいます。
- ・セルロース誘導体、樹脂、ワックス、油、脂肪、染料などの溶剤として使用されていました。特に、印刷インク、接着剤、塗料、ワニスなどの製造に用いられていました。
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危険 情報 |
- ・引火性の高い液体および蒸気: 引火点が比較的低く、常温でも容易に気化し、空気と広範な爆発性混合気を形成します。
- ・その発がん性、皮膚からの容易な吸収性、および臓器毒性に厳重な注意が必要です。
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人体の 影響 |
- ・ヒトに対して発がん性がある物質として分類されています。動物実験で明確な発がん性(肝臓、鼻腔など)が確認されており、ヒトに対しても強い発がん性が疑われます。
- ・飲み込むと、消化器系の不快感、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を引き起こします。肝臓、腎臓、脳に重篤な損傷を与え、死亡する可能性もあります。誤嚥すると化学性肺炎を引き起こす可能性があります。
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