| ガス名 |
3,5,5-トリメチルー1-ヘキサノール |
分子式 (化学式) |
C9H20O |
| 状態 |
液体(常温常圧下) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
わずかなアルコール臭、またはほとんど無臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 3,5,5-トリメチルー1-ヘキサノールの概要 |
- ・3,5,5-トリメチル-1-ヘキサノール(3,5,5-Trimethyl-1-hexanol)は、化学式「C9H20O」を持つ有機化合物で、高級アルコール(炭素鎖の長いアルコール)に分類されます。これは、主に工業的に製造されるイソノニルアルコール(INA)と呼ばれるC9枝分かれアルコール混合物の主要な構造異性体です。3位と5位に合計3つのメチル基を持つ枝分かれ構造が特徴で、この構造特性が誘導体(特に可塑剤)に低温特性や耐熱性を与えます。常温では無色透明の液体で、刺激は非常に少なく、主に誘導体の合成原料として用いられます。
- ・別名:TMHアルコール、イソノニルアルコールINAの主要成分
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| 用途 |
- ・可塑剤の原料:最も主要な用途であり、フタル酸ジイソノニル(DINP)などの可塑剤の製造に用いられます。DINPは、ポリ塩化ビニル(PVC)製品(電線被覆、壁紙、床材、自動車部品、おもちゃなど)に柔軟性と加工性を付与するために広く使用されています。
- ・界面活性剤の原料:イソノニルアルコールを原料とする界面活性剤が製造され、洗剤、乳化剤、分散剤などに利用されます。
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危険 情報 |
- ・高級アルコールであり、揮発性が低いため、一般的な溶剤と比較して引火のリスクは低いですが、加熱すると引火性の蒸気を発生します。
- ・蒸気は空気と混合して爆発性混合物を形成する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い:生殖毒性について区分2(生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い)に分類されています動物実験において、親動物に毒性が現れる用量で生殖・発生への影響(着床率の減少、出生仔数の減少)が報告されています。
- ・長期または反復曝露により、肝臓、腎臓の障害のおそれがあります。
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