ガス名 |
3-ブロモピリジン |
分子式 (化学式) |
C5H4BrN |
状態 |
液体 |
色 |
無色透明から黄色、または微褐色 |
臭気 |
– |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
3-ブロモピリジンの概要 |
- ・3-ブロモピリジン(3-Bromopyridine)は、化学式「C5H4BrN」で表される有機化合物の一種で、ピリジン環の3位に臭素原子が結合したハロゲン化ピリジンです。常温では無色透明から黄色、または微褐色の液体です。融点は約-27℃、沸点は約173℃です。水に可溶(20℃で31 g/L)であり、多くの有機溶媒にも溶けます。
- ・医薬品、農薬、機能性材料などの分野における有機合成の重要な中間体として広く利用されています。ピリジン骨格は医薬品の骨格として頻繁に用いられるため、その誘導体である3-ブロモピリジンは、様々な生理活性物質の合成に不可欠なビルディングブロックとなっています。
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用途 |
- ・医薬品、農薬、染料、機能性材料などの製造における中間体として利用されます。
- ・ピリジン骨格を持つ様々な化合物の合成において、臭素原子を導入したり、あるいは臭素原子を起点としたクロスカップリング反応(鈴木・宮浦カップリング、根岸カップリングなど)の基質として用いられます。
- ・真空紫外線質量分析閾値イオン化分光法による、椅子型ブロモシクロヘキサンのequatorialおよびaxial立体配座異性体のイオン化研究など、学術研究にも使用されます。
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危険 情報 |
- ・3-ブロモピリジンは引火性があり、毒性を持つ物質です。日本の消防法では危険物第4類第二石油類(非水溶性液体)に該当します。
- ・引火点(約51.7℃または約57℃)を持つ可燃性の液体であり、可燃性の蒸気を発生します。
- ・引火性の液体であるため、熱、火花、裸火、高温のものなど、すべての着火源から厳重に遠ざけ、禁煙を徹底してください。静電気放電に対する予防措置を講じ、防爆型の電気機器、換気装置、照明機器、火花を発生させない工具を使用することが推奨されます。
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人体の 影響 |
- ・主に吸入、皮膚接触、眼への接触、経口摂取によって人体に影響を与える可能性があります。
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