ガス名 |
4-ブロモピリジン |
分子式 (化学式) |
C5H4BrN |
状態 |
結晶性粉末から粉末、または液体 |
色 |
白色からごく薄い黄色、または淡黄色 |
臭気 |
– |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
4-ブロモピリジンの概要 |
- ・4-ブロモピリジン(4-Bromopyridine)は、化学式が「C5H4BrN」で、ピリジン環の4位に臭素原子が結合したハロゲン化ピリジンです。常温では白色からごく薄い黄色、または淡黄色の結晶性粉末から粉末、または液体です(文献により融点に差異が見られますが、53-56℃で融解すると報告されています)。沸点は約183℃です。水に可溶であり、多くの有機溶媒にも溶けます。
|
用途 |
- ・医薬品、農薬、機能性材料などの分野における有機合成の重要な中間体として広く利用されています。ピリジン骨格は医薬品の骨格として頻繁に用いられるため、その誘導体である4-ブロモピリジンは、様々な生理活性物質の合成に不可欠なビルディングブロックとなっています。
- ・ブロモ基の反応性を利用して、多様な化学変換が可能であり、特にクロスカップリング反応(例:鈴木・宮浦カップリング、根岸カップリングなど)の基質として用いられます。
|
危険 情報 |
- ・4-ブロモピリジンは引火性があり、毒性も持つ物質です。日本の消防法では危険物第4類第二石油類(非水溶性液体)に該当する可能性があります。GHS分類では以下の危険有害性が示されています。
- ・引火点(約106℃または224°F (106.7°C))を持つ可燃性の液体であり、可燃性の蒸気を発生します。
- ・熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。
- ・防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。
|
人体の 影響 |
- ・経口摂取、皮膚接触、吸入のいずれの経路でも有害である可能性があります。
- ・気分が悪い場合は医師の診断、手当てを受けてください。皮膚に付着した場合は直ちに汚染された衣類をすべて脱ぎ、皮膚を流水またはシャワーで洗ってください。眼に入った場合は水で数分間注意深く洗い、コンタクトレンズを着用している場合は容易に取り外せるなら取り外して洗浄を続けてください。無理に吐かせないでください。
|