ガス名 |
4-ターシャルブチルシクロヘキサン-1-オール |
分子式 (化学式) |
C10H20O |
状態 |
針状結晶または粉末・塊 |
色 |
白色 |
臭気 |
ウッディ、パチョリ、カンファー、ミント、レザーのような独特の香り |
燃焼 範囲 vol% |
0.60 から 5.40 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
4-ターシャルブチルシクロヘキサン-1-オールの概要 |
- ・4-ターシャルブチルシクロヘキサン-1-オール(4-tert-Butylcyclohexan-1-ol)は、化学式「C10H20O」で表されるシクロヘキサノール誘導体の一種です。シクロヘキサン環の4位にターシャルブチル基、1位に水酸基が結合しています。常温では白色の針状結晶または粉末・塊で、ウッディ、パチョリ、カンファー、ミント、レザーのような独特の香りを持っています。水には溶けにくいですが、エタノールやアセトン、メタノールなどの有機溶媒には溶けます。
- ・この化合物には、水酸基とターシャルブチル基の空間配置の違いにより、シス体とトランス体の2つの幾何異性体が存在します。それぞれの融点が異なり、通常は両者の混合物として市販されています(例:約70%トランス体、30%シス体)。
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用途 |
- ・ユニークな香りと、皮膚に対する鎮静作用や刺激緩和作用が注目され、特に敏感肌向けの化粧品やパーソナルケア製品において重要な成分として利用されています。また、有機合成における中間体としても利用されます。
- ・皮膚の刺激信号を遮断し、チクチク感を軽減したり、紅潮を改善したりする鎮静作用や抗炎症作用があるため、敏感肌用製品、スキンケア製品、日焼け止め、クレンジング製品などに配合されます。
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危険 情報 |
- ・GHS分類において、比較的危険性が低いとされていますが、取り扱いには注意が必要です。
- ・ 引火点(約89~96℃または40℃、文献により差異あり)を持つ可燃性固体です。加熱すると火災のおそれがあります。蒸気は空気と爆発性混合物を形成する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・粉塵、フューム、エアロゾルを吸入すると、呼吸器刺激を引き起こす可能性があります。換気の良い場所での使用が推奨されます。
- ・眼への接触より強い眼刺激(発赤、痛み)を引き起こす可能性があります。直ちに多量の水で数分間注意深く洗い流し、コンタクトレンズを着用している場合は外し、医師の診断を受ける必要があります。
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