ガス名 |
アセトアミド |
分子式 (化学式) |
C2H5NO |
状態 |
固体(粉末または結晶) |
色 |
白色または薄い黄色 |
臭気 |
無臭 |
燃焼 範囲 vol% |
アセトアミドは固体であるため、液体やガスのようにvol%で燃焼範囲が表されることはありません。 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
アセトアミドの概要 |
- ・アセトアミド(Acetamide)は、化学式「C2H5NO」で表される有機化合物で、アミドの一種です。常温では無臭の白色または薄い黄色の固体(粉末または結晶)です。融点は約81℃で、この温度を超えると液体になります。水やエタノールにはよく溶けますが、ジエチルエーテルにはほとんど溶けません。純粋なものは無臭ですが、しばしばネズミのような臭いを持つことがあります。
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用途 |
- ・有機合成試薬・溶媒:さまざまな有機・無機化合物をよく溶かす性質を持つため、有機合成反応や精製の溶媒として広く利用されます。酸化剤、還元剤、縮合剤、ハロゲン化試薬、保護剤、光学活性体・光学分割剤、有機金属試薬などの溶媒として用いられます。
- ・樹脂溶剤・塗料はく離剤:樹脂や塗料の溶剤、塗料の剥離剤としても利用されます。
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危険 情報 |
- ・可燃性固体:固体ですが可燃性があり、熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざける必要があります。
- ・反応性:強酸、強酸化剤、強塩基と反応します。燃焼すると分解し、窒素酸化物などの有毒なフューム(煙)を生じることがあります。
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人体の 影響 |
- ・アセトアミドは、主に吸入、皮膚接触、経口摂取によって人体に影響を与える可能性があります。
- ・発がんのおそれ:ヒトに対して発がん性があるかもしれない物質(IARCグループ2B)として分類されています。動物実験では肝臓がんなどを誘発することが報告されており、ヒトとの関連も懸念されています。
- ・生殖能又は胎児への悪影響のおそれ:生殖能又は胎児への悪影響を及ぼすおそれがあります。
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