| ガス名 | 
アミルアルコール | 
分子式 (化学式) | 
C5H12O | 
| 状態 | 
液体 | 
| 色 | 
無色透明 | 
| 臭気 | 
特有のにおい(フルーツ様の香気から不快な刺激臭まで様々) | 
燃焼 範囲 vol% | 
1.2 から 9.0 | 
爆発等級 | 
2 | 
発火度 | 
G2 | 
| アミルアルコールの概要 | 
- ・アミルアルコール(Amyl alcohol、別名:ペンタノール、ペンチルアルコール)は、化学式「C5H12O」で表される、炭素原子を5個持つ脂肪族アルコールの総称です。構造異性体が8種類存在し、それぞれ異なる沸点や性質を持ちます。一般的には、発酵によって生成されるフーゼル油の主成分として知られ、特有のにおい(フルーツ様の香気から不快な刺激臭まで様々)を持つ無色透明の液体です。水には溶けにくいものから、比較的溶けやすいものまで異性体によって異なりますが、多くの有機溶媒にはよく溶けます。
 
 
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| 用途 | 
- ・アミルアルコールは、その溶解性や香気特性から、香料、溶剤、可塑剤、化学合成中間体など、多岐にわたる産業分野で利用されています。特に、酢酸アミルの原料としては重要です。しかし、一部の異性体は毒性を持つため、その取り扱いには注意が必要です。
 
 
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危険 情報 | 
- ・異性体によって異なりますが、特にtert-アミルアルコールは引火点が低く、常温でも引火性の高い液体です。消防法では危険物第4類第一石油類または第二石油類に指定されます。
 
 
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人体の 影響 | 
- ・蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、眠気、吐き気、咽頭痛、鼻やのどの刺激、胸部の圧迫感といった中枢神経系の抑制症状(麻酔作用)が現れます。高濃度では呼吸困難や意識喪失に至ることもあります。長期または反復ばく露により、神経系(特に視神経)の障害が報告されています。
 
- ・皮膚を刺激し、乾燥、ひび割れ、発赤、痛みなどを引き起こす可能性があります。皮膚から吸収されると全身性の影響を及ぼすこともあります。
 
 
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