| ガス名 |
無水ピペラジン |
分子式 (化学式) |
C4H10N2 |
| 状態 |
固体(結晶、または薄片状) |
| 色 |
無色または白色 |
| 臭気 |
刺激臭、またはアンモニアのような臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
| 無水ピペラジンの概要 |
- ・無水ピペラジン(Piperazine Anhydrous:化学式「C4H10N2」)は、飽和六員環状のジアミン(アミン基を2つ持つ化合物)で、有機合成の基礎原料として広く使用される。水に溶けると強アルカリ性を示す。空気中の湿気や二酸化炭素を吸収する吸湿性の物質である。一般的に「ピペラジン」として知られる化合物であり、特に「無水」と付記される場合は、水分子を含まない純粋な形であることを強調しています。
- ・別名:1,4-ジアザシクロヘキサン (1,4-Diazacyclohexane)、ヘキサヒドロピラジン (Hexahydropyrazine)
|
| 用途 |
- ・医薬品(特に駆虫薬の原料、医薬中間体)、エポキシ樹脂の硬化剤、ウレタン合成触媒、腐食防止剤、アンチモンや金の検出試薬など。
|
危険 情報 |
- ・可燃性固体であり、腐食性が高い。吸入、皮膚接触、経口摂取で有害性が認められる。呼吸器感作性・皮膚感作性があり、アレルギー症状や呼吸困難を引き起こすおそれがある。生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑いがある。長期または反復ばく露により、神経系や呼吸器に障害を及ぼすおそれがある。
- ・適切な個人用保護具(全身保護服、化学防護手袋、保護眼鏡、呼吸用保護具など)を着用し、適切な局所排気装置のある場所で作業してください。
|
人体の 影響 |
- ・鼻腔、咽頭、気管、気管支の炎症、化学性肺炎、肺水腫。慢性的な暴露は、気管支喘息や慢性気管支炎を引き起こす可能性があります。
- ・大量に暴露された場合、中枢神経系への影響(めまい、頭痛、意識障害)、腎臓や肝臓への影響が報告されることがあります。
|