| ガス名 | 
ベンズアルデヒド | 
分子式 (化学式) | 
C7H6O | 
| 状態 | 
液体 | 
| 色 | 
無色 | 
| 臭気 | 
アーモンドや杏仁(アンズの種)のような特徴的な芳香 | 
燃焼 範囲 vol% | 
1.4 から 8.5 | 
爆発等級 | 
– | 
発火度 | 
G4 | 
| ベンズアルデヒドの概要 | 
- ・ベンズアルデヒド(Benzaldehyde)は、化学式「C7H6O」で表される芳香族アルデヒドの一種です。芳香族アルデヒドの中で最も簡単な構造を持ちます。純粋なものは無色の液体ですが、空気や光に触れると酸化されて安息香酸になりやすく、淡黄色に変色することがあります。モモやアンズの種子、苦扁桃(アーモンドの一種)などに含まれる天然成分で、アーモンドや杏仁(アンズの種)のような特徴的な芳香を持ちます。融点は約-26℃、沸点は約179℃です。水には難溶ですが、アルコール、エーテル、不揮発性油、揮発性油など多くの有機溶媒には易溶です。
 
 
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| 用途 | 
- ・ベンズアルデヒドは、その特徴的なアーモンド様の香りを活かして、食品、化粧品、石鹸などの香料として広く利用されています。また、芳香族アルデヒドの代表的な化合物として、その反応性の高さから、染料、香料、医薬品など、多岐にわたる有機化合物の合成中間体としても非常に重要です。
 
 
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危険 情報 | 
- ・引火点(約62℃~76℃)を持つ可燃性の液体であり、可燃性の蒸気を発生します。消防法では危険物第4類第三石油類(非水溶性液体)に指定されています。
 
 
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人体の 影響 | 
- ・ベンズアルデヒドは、主に吸入、皮膚接触、眼への接触、経口摂取によって人体に影響を与える可能性があります。
 
- ・蒸気を吸入すると、咳、咽頭痛といった呼吸器系への刺激症状が現れる可能性があります。また、めまい、頭痛、眠気などの麻酔作用や中枢神経系への影響も報告されています。
 
- ・皮膚を刺激し、発赤、かゆみ、熱傷などを引き起こす可能性があります。接触性皮膚炎やアレルギー性皮膚反応を起こすおそれもあります。
 
 
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