| ガス名 | 
酢酸ベンジル | 
分子式 (化学式) | 
C9H10O2 | 
| 状態 | 
液体 | 
| 色 | 
無色透明 | 
| 臭気 | 
甘くフローラルなフルーティーな香り | 
燃焼 範囲 vol% | 
1.2 から 11.4 | 
爆発等級 | 
– | 
発火度 | 
G2 | 
| 酢酸ベンジルの概要 | 
- ・酢酸ベンジル(Benzyl Acetate)は、化学式「C9H10O2」で表される有機化合物の一種で、酢酸とベンジルアルコールがエステル結合した構造を持つエステルです。ジャスミン、イランイラン、トベラ、クチナシなどの多くの花に含まれる成分であり、特にジャスミンの精油の主成分として知られています。甘くフローラルなフルーティーな香りを持ち、純粋なものは無色からほとんど無色の透明な液体です。融点は約-51.5℃、沸点は約216℃(文献により199℃~216℃の範囲)です。水には微溶ですが(約3.1g/L)、エタノールやアセトンなどの有機溶媒には極めてよく溶けます。
 
 
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| 用途 | 
- ・酢酸ベンジルは、その特徴的な優雅な香りを活かして、香水、化粧品、石鹸、洗剤など、様々な製品の香料成分として非常に広く利用されています。特に、ジャスミンの香りを再現する上で不可欠な存在です。また、特定のプラスチックや樹脂、ニトロセルロースなどを溶かす溶剤としても利用されることがあります。
 
 
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危険 情報 | 
- ・爆発等級:明示的な爆発等級の記載は見つかりませんでしたが、可燃性液体であり、蒸気/空気混合気体が爆発性であることから、一般的な防爆分類ではIIAまたはIIBグループに属する可能性があります。
 
- ・可燃性液体であるため、熱、火花、裸火、高温のものなど、すべての着火源から遠ざけ、禁煙を徹底してください。静電気放電(例えばアース接続)に対する予防措置を講じ、防爆型の電気設備や照明設備を使用することが推奨されます。
 
 
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人体の 影響 | 
- ・蒸気を吸入すると、灼熱感、錯乱、めまい、嗜眠(眠気)、息苦しさ、咽頭痛といった呼吸器系や中枢神経系への刺激症状が現れる可能性があります。長期的な吸入ばく露は、腎臓や鼻腔(嗅上皮の萎縮や変性、鼻粘膜下組織の過形成など)に障害を引き起こすおそれがあります。
 
 
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