| ガス名 |
β-ピネン |
分子式 (化学式) |
C10H16 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
特徴的なテレビン油臭、または乾燥したウッディー、樹脂のような松の香り |
燃焼 範囲 vol% |
0.8 から 6.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
特徴的なテレビン油臭、または乾燥したウッディー、樹脂のような松の香り |
| β-ピネンの概要 |
- ・β-ピネン(beta-Pinene:化学式「C10H16」)は、天然に存在するモノテルペン系炭化水素の一種で、α-ピネンと共にピネンの構造異性体です。松脂(しょうし)やテレビン油の主要成分の一つであり、ローズマリー、パセリ、バジルなど、様々な植物の精油にも含まれています。香料や溶剤の原料として広く利用されています。
- ・別名:2(10)-ピネン、ピナ-2(10)-エン、6,6-ジメチル-2-メチレンビシクロ[3.1.1]ヘプタン
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| 用途 |
- ・清涼感のあるウッディでスパイシーな香りを持ち、香水、石鹸、洗剤、化粧品、芳香剤などの香料成分として広く利用されます。特に、松や柑橘系の香りの調合に用いられます。
- ・さまざまな有機化合物の合成原料として利用されます。特に、医薬品、殺虫剤、樹脂、接着剤などの合成において、その化学構造が活用されます。例えば、ミルセンなどの他のテルペンの前駆体となることがあります。
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危険 情報 |
- ・可燃性の液体であり、引火点が低いです。火気や高温に近づけると容易に引火する可能性があり、蒸気は空気より重く、低所に滞留して引火源まで到達し、引火・爆発する危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・皮膚に直接触れると、刺激、発赤、かゆみなどを引き起こすことがあります。特に敏感肌の人や高濃度の場合は注意が必要です。アレルギー性接触皮膚炎を引き起こす可能性もあります。
- ・誤って飲み込むと、消化器系の刺激、吐き気、嘔吐などを引き起こす可能性があります。多量に摂取した場合は、中枢神経系への影響や、肺への吸引による化学性肺炎の危険性もあります。
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