| ガス名 |
酪酸ブチル |
分子式 (化学式) |
C8H16O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
新鮮なバナナやパイナップルのような甘くフルーティーな芳香 |
燃焼 範囲 vol% |
1.0 から 8.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
| 酪酸ブチルの概要 |
- ・酪酸ブチルは、化学式「C8H16O2」で表される酪酸とn-ブタノールから生成されるエステルの一種です。常温では新鮮なバナナやパイナップルのような甘くフルーティーな芳香を持つ無色の液体です。水には溶けにくい(難溶)ですが、エタノール、エーテルなど多くの有機溶剤とはよく混和します。融点は約-92℃、沸点は約164~165℃です。
- ・その特徴的なフルーティーな香りを活かし、食品や飲料のフレーバーとして非常に広く利用されています。特に、天然の果物や蜂蜜にも含まれる成分であるため、自然な風味を再現する上で重要な役割を果たします。
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| 用途 |
- ・主に食品香料として、バナナ、パイナップル、リンゴ、ナッツ、バター、洋酒などのフレーバーに用いられます。チューインガム、飴、アイスクリームなどの菓子類に添加されます。
- ・口紅用調合香料など、化粧品やその他の製品の香り付けにも少量使用されることがあります。
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危険 情報 |
- ・日本の消防法では危険物第4類第二石油類(非水溶性)に分類されます。
- ・燃焼範囲(爆発範囲): 1.0 vol% ~ 8.0 vol% (空気中)この範囲内で適切な着火源があれば、爆発する危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・高濃度蒸気の吸入により、吐き気、めまい、頭痛、昏睡状態などの全身への影響が示唆されています。
- ・通常、食品香料として少量用いられるため、その摂取量で有害な影響が出る可能性は低いと考えられています。しかし、多量に摂取した場合は、吐き気や腎臓・肝臓への影響が示唆されることがあります。
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