ガス名 |
ブチルグリシジルエーテル |
分子式 (化学式) |
C7H14O2 |
状態 |
液体 |
色 |
無色 |
臭気 |
特徴的な匂い |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G3 |
ブチルグリシジルエーテルの概要 |
- ・ブチルグリシジルエーテル(Butyl Glycidyl Ether、略称:BGE、または1-ブトキシ-2,3-エポキシプロパン、(butoxymethyl)oxirane)は、化学式「C7H14O2」で表されるグリシジルエーテルの一種です。常温では特徴的な匂いを持つ無色の透明な液体で、水には難溶ですが、エタノール、アセトン、ベンゼン、エーテルなど多くの有機溶剤にはよく溶けます。沸点は約164~167℃です。分子中に反応性の高いエポキシ基を持つため、様々な物質と反応しやすい性質を持っています。分子中のエポキシ基の反応性を利用して、主にエポキシ樹脂の粘度を低下させる反応性希釈剤として非常に重要です。これにより、エポキシ樹脂の作業性を向上させ、幅広い用途での利用を可能にしています。また、含塩素化合物の安定剤としても利用されることがあります。
|
用途 |
- ・エポキシ樹脂システムに配合され、粘度を下げて作業性を向上させます。これにより、エポキシ樹脂の含浸、注型、封止、接着剤、コーティング剤など、様々な用途での使用が可能になります。
- ・特に、電子部品、電気機器、機械産業などで、エポキシ樹脂の低粘度化が求められる場合に広く使用されます。
|
危険 情報 |
- ・ブチルグリシジルエーテルは引火性の液体であり、特に健康に対する有害性が非常に高い物質です。日本の消防法では危険物第4類第二石油類(非水溶性)に分類されます。
- ・引火点(約55℃、または40℃~59℃、文献により差異あり)を持つ引火性の液体です。54℃以上では爆発性の蒸気/空気混合物を形成する可能性があります。
- ・酸、アミン、塩基、強酸化剤と反応します。空気と接触すると爆発性の過酸化物を生成する可能性があるため、不活性ガス封入などによる保護が必要です。
|
人体の 影響 |
- ・皮膚に接触するとアレルギー性皮膚炎(皮膚感作性)を引き起こす可能性があります。
- ・遺伝性疾患を引き起こす恐れの疑いがあります。
- ・生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑いがあります。
|