ガス名 |
カテコール |
分子式 (化学式) |
C6H4(OH)2 |
状態 |
結晶性の固体 |
色 |
白色からわずかに淡い色の固体 |
臭気 |
わずかにフェノールに似た、特有の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
カテコールの概要 |
- ・カテコール(Catechol:化学式「C6H4(OH)2」)は、ベンゼン環に隣接して2つのヒドロキシル基が結合した芳香族化合物です。フェノール類に分類され、ヒドロキノンやレゾルシノールとは異性体の関係にあります。天然ではウルシ科の植物に含まれるウルシオール(Urushiol)の主成分の一部として存在し、ウルシかぶれの原因物質としても知られています。工業的には、医薬品、香料、農薬、染料などの原料として幅広く利用されています。
- ・別名:ピロカテコール(Pyrocatechol)、1,2-ジヒドロキシベンゼン(1,2-Dihydroxybenzene)、o-ジヒドロキシベンゼン(o-Dihydroxybenzene)
|
用途 |
- ・医薬品(例えば、アドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミン)の合成中間体として。
- ・香料成分の合成原料として。
- ・殺虫剤や除草剤の合成原料として。
|
危険 情報 |
- ・カテコールは固体の物質であり、液体の燃焼範囲(爆発範囲)の概念は直接適用されません。しかし、粉塵として空気中に分散した場合の粉塵爆発の危険性があります。
|
人体の 影響 |
- ・高濃度の粉じんや蒸気を吸入すると、呼吸器に強い刺激を与え、肺水腫を引き起こす可能性があります。
- ・飲み込むと、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、そして中枢神経系や腎臓への深刻な損傷を引き起こす可能性があります。
|