ガス名 |
クロロメトキシエタン |
分子式 (化学式) |
CH3OCH2Cl |
状態 |
液体 |
色 |
無色透明 |
臭気 |
特徴的な臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
1.1 から 7.1 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
クロロメトキシエタンの概要 |
- ・「クロロメトキシエタン(Chloromethoxyethane)」という名称は、CAS番号3188-13-4の「Chloromethyl ethyl ether」を指すことが多いです。しかし、化学構造によっては異なる類縁体(例:1-クロロ-2-メトキシエタンなど)も存在し、それらの物性や危険情報が異なる場合があるため、取り扱う際には正確なCAS番号を確認することが非常に重要です。下記の情報は、主に「クロロメチルメチルエーテル(Chloromethyl methyl ether, CMME)」(CAS: 3188-13-4)に関するものです。
- ・化学式「CH3OCH2Cl」で表される有機塩素化合物であり、ハロゲン化エーテルの一種です。無色の液体で、特徴的な臭気を持ちます。反応性が高く、過去には工業的に利用されていましたが、その強い発がん性が明らかになってからは、使用が厳しく制限されています。
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用途 |
- ・過去には以下の分野で利用されていました。しかし、その強い毒性と発がん性のため、現在ではほとんどの用途で利用が厳しく制限されています。
- ・メチル化剤:有機合成におけるメチル基導入反応の試薬として。
- ・イオン交換樹脂原料:イオン交換樹脂やプラスチックの製造原料として。
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危険 情報 |
- ・空気中での爆発限界に関する明確な数値は公開情報では見つかりませんでしたが、引火性が非常に高い物質です。
- ・加熱や燃焼により分解し、塩化水素などの有毒ガスを発生させます。
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人体の 影響 |
- ・ヒトに対する既知の発がん性物質(国際がん研究機関 IARC グループ1)に分類されています。特に、肺がんのリスクを著しく高めることが疫学調査で確認されています。暴露量や暴露期間が長いほど、発がんリスクが高まります。
- ・長期または反復暴露により、慢性気管支炎などの呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。また、遺伝性疾患の原因となる変異原性も示唆されています。
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