ガス名 |
ジブロモジクロロメタン |
分子式 (化学式) |
CBr2Cl2 |
状態 |
液体 |
色 |
無色 |
臭気 |
甘い、エーテル様の臭気またはクロロホルム様の臭気を持つ可能性 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
ジブロモジクロロメタンの概要 |
- ・ジブロモジクロロメタン(Dibromodichloromethane)(別名:ジクロロジブロモメタン (Dichlorodibromomethane))は、化学式「CBr2Cl2」を持つハロゲン化メタンの一種です。メタンの水素原子が2つの臭素原子と2つの塩素原子に置換された化合物です。炭素原子に4つの異なるハロゲン原子(臭素と塩素)が結合しているため、構造的に対称性が低く、特殊な化学的性質を持つことがあります。この化合物は、主に水の消毒副生成物(DBP)として微量に生成されることがあります。(※四ハロゲン化メタン(Tetrabromomethane)とも混同されやすいが、これは別の物質であることに注意)
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用途 |
- ・ジブロモジクロロメタンの主な用途は、非常に限られています。主に研究室での有機合成反応における特殊な試薬として使用されたり、特定の化合物の合成中間体として利用されることがあります。かつては難燃剤や溶剤としての研究も行われましたが、毒性や環境への影響から、広く産業的に利用されることはありません。また、その密度から、液体の密度計や特定の浮力試験にも用いられることがあります。
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危険 情報 |
- ・加熱すると、刺激性や毒性のガス(例えば、臭化水素、塩化水素、ホスゲンなど)を発生する可能性があります。
- ・強酸化剤、強塩基、活性金属(アルミニウム、マグネシウムなど)とは激しく反応し、火災や爆発の危険性がある場合があります。
- ・その化学構造から不燃性または非常に燃えにくい物質とされています。ハロゲン原子が多く結合しているため、一般的に引火点はありません。
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人体の 影響 |
- ・長期的な曝露に関するデータは限られていますが、他のハロゲン化メタン類と同様に、肝臓、腎臓への影響や、発がん性、変異原性の可能性が懸念される場合があります。
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