ガス名 |
ジクロロアセチレン |
分子式 (化学式) |
C2Cl2 |
状態 |
液体または気体(純粋なものは融点が高く液体として存在し、揮発しやすい) |
色 |
無色 |
臭気 |
甘い、非常に不快な刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
ジクロロアセチレンの概要 |
- ・ジクロロアセチレン(Dichloroacetylene)(別名:1,2-ジクロロエチン (1,2-Dichloroethyne)、DCA)は、化学式「C2Cl2」を持つ有機塩素化合物です。アセチレンの水素原子が2つの塩素原子に置換された構造を持ちます。この物質は非常に不安定で反応性が高く、特に純粋な状態では極めて爆発しやすいという特徴があります。微量でも空気や酸素と混ざると自然発火・爆発の危険性があるため、取り扱いには最大限の注意が必要です。過去には、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンの分解副生成物として生成されることが報告されています。
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用途 |
- ・極めて不安定で危険であるため、一般的な産業用途はありません。主に研究目的で合成されることがありますが、その取り扱いには専門的な知識と厳重な安全対策が不可欠です。ごく稀に、特定の有機合成反応の中間体として使用されることがありますが、非常に限られた状況です。
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危険 情報 |
- ・極めて高い爆発性:純粋なジクロロアセチレンは、加熱、衝撃、特定の金属(銀、銅など)との接触、または空気との混合によって爆発的に分解します。特に、加圧下や液化状態で保存すると、わずかな刺激で大爆発を起こす可能性があります。
- ・自然発火性:空気と接触すると自然発火する危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・毒性:吸入、皮膚接触、または経口摂取により重篤な健康被害を引き起こす非常に強い毒性があります。
- ・腐食性:皮膚や目を腐食する可能性があります。
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