ガス名 |
ジシクロペンタジエン |
分子式 (化学式) |
C10H12 |
状態 |
室温(摂氏約25度)では結晶性固体、融点が摂氏約32.5度と低いため液化しやすい性質 |
色 |
無色または淡黄色 |
臭気 |
樟脳(カンファー)のような独特の芳香 |
燃焼 範囲 vol% |
0.8 から 6.3 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
ジシクロペンタジエンの概要 |
- ・ジシクロペンタジエン(Dicyclopentadiene)(略称:DCPD)は、化学式「C10H12」で表される有機化合物です。主にナフサや重油を分解してエチレンを生産する際の副産物として大量に得られます。室温では、樟脳(しょうのう)に似た独特の臭気を持つ無色から淡黄色の結晶性固体または液体として存在します。
- ・別名:ビシクロペンタジエン、1,3-ジシクロペンタジエン二量体、3a,4,7,7a-テトラヒドロ-4,7-メタノインデン
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用途 |
- ・合成樹脂原料:不飽和ポリエステル樹脂(UPR)、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、EPDMゴムなどの原料。特に剛性と耐衝撃性に優れたDCPD樹脂として知られています。
- ・その他:インク、接着剤、塗料、香料の原料。また、高エネルギー燃料としても使用されることがあります。
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危険 情報 |
- ・爆発性過酸化物を生成することがあり、空気と混合すると爆発性混合気体を形成する可能性があります。
- ・消防法では第4類危険物、第2石油類に該当します。
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人体の 影響 |
- ・蒸気を吸入すると、咳、喉の痛み、頭痛、呼吸器への刺激を引き起こし、高濃度では生命に危険を及ぼす可能性があります。
- ・飲み込むと有害で、腹痛や吐き気を引き起こすほか、誤って気道に入ると生命に危険を及ぼすおそれがあります。
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