ガス名 |
ディーゼル燃料 |
分子式 (化学式) |
単一の化学式はありません。 |
状態 |
液体 |
色 |
精製直後は無色透明ですが、通常は緑色や茶褐色に着色されています。 |
臭気 |
特有の石油臭、または灯油に似た臭いがします。 |
燃焼 範囲 vol% |
1.3 から 6.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G3 |
ディーゼル燃料の概要 |
- ・ディーゼル燃料(Diesel fuel または Diesel oil)(別名:軽油(けいゆ)、ディーゼル油)は、主にディーゼルエンジンの燃料として使用される石油製品です。原油を蒸留して得られる軽油が一般的で、ガソリンよりも沸点が高く、粘度も高いのが特徴です。圧縮によって高温になった空気に燃料を噴射して着火・燃焼させるため、ガソリンのような点火プラグは不要です。ディーゼル燃料は単一の化学物質ではなく、様々な炭化水素の混合物です。主な成分は、炭素数9~22程度のパラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、芳香族炭化水素などです。そのため、明確な単一の化学式はありません。代表的な分子: セタン(ヘキサデカン)の化学式は「C16H34」です。
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用途 |
- ・自動車、トラック、バス、鉄道車両、船舶などのディーゼルエンジンの燃料
- ・工場内の動力機械、発電機、ボイラーなどの燃料としても利用されます。
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危険 情報 |
- ・可燃性液体であり、蒸気も引火性です。特に、液温が引火点(一般的に50℃~70℃)以上になると、ガソリンと同程度の引火危険性があります。
- ・加熱により蒸気が空気と混合すると爆発性混合気体を形成する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・排気ガス中の微小粒子(DEP)は、ぜん息や花粉症などの健康被害を引き起こすほか、発がん性も指摘されています。
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