ガス名 |
フタル酸ジエチル |
分子式 (化学式) |
C12H14O4 |
状態 |
液体 |
色 |
無色 |
臭気 |
ほとんど無臭またはかすかな甘い芳香 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
フタル酸ジエチルの概要 |
- ・フタル酸ジエチル(Diethyl Phthalate)は、化学式「C12H14O4」または「C6H4(COOCH2CH3)2」を持つ有機化合物で、フタル酸のジエチルエステルです。無色、ほとんど無臭の油状液体で、特にプラスチックの可塑剤として、また溶剤、香料、忌避剤などに幅広く利用されています。多くのフタル酸エステルと同様に、内分泌攪乱化学物質としての可能性が指摘されており、近年は用途や規制が見直されています。
- ・別名:DEP、フタル酸エチル (Ethyl phthalate – これはジエステルであることを示唆していませんが、一般的に使用されます)、1,2-ベンゼンジカルボン酸ジエチル (Diethyl 1,2-benzenedicarboxylate)
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用途 |
- ・塩化ビニル樹脂(PVC)やその他のプラスチック(例:酢酸セルロース、ポリウレタン)に柔軟性を与える可塑剤として使用されます。
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危険 情報 |
- ・蒸気は空気より重く、低所に滞留し、離れた場所の火源まで達して引火する可能性があります。
- ・日本の消防法では第4類危険物、第3石油類(非水溶性)に該当します。
- ・一般的にエステル類は可燃性であり、空気と混合すると爆発性混合物を形成します。
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人体の 影響 |
- ・高濃度蒸気を吸入すると、呼吸器系に刺激を与え、頭痛、吐き気、めまいなどの症状を引き起こす可能性があります。
- ・長期的な高濃度曝露は、動物実験で肝臓や腎臓への影響が示唆されています。
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