ガス名 |
ジエチレントリアミン |
分子式 (化学式) |
C4H13N3 |
状態 |
液体 |
色 |
無色透明~淡黄色 |
臭気 |
強いアンモニアのような刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
2.0 から 11.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
ジエチレントリアミンの概要 |
- ・ジエチレントリアミン(Diethylene Triamine)は、化学式「C4H13N3」または「H2N(CH2CH2NH)2H」を持つ有機化合物で、3つのアミン基(1つの第一級アミン、2つの第二級アミン)を含むポリアミンの一種です。無色透明から淡黄色の液体で、強いアンモニアのような刺激臭が特徴です。高い反応性を持つため、主にエポキシ樹脂の硬化剤、キレート剤、界面活性剤、医薬品、染料の中間体など、幅広い産業分野で利用されています。
- ・別名:DETA、2,2′-イミノビス(エチルアミン) (2,2′-Iminobis(ethylamine))、ジエチレンイミン (Diethylenimine – これは誤った名称で、別の化合物であるエチレンイミン(アジリジン)と混同される可能性があるため注意が必要です。)
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用途 |
- ・エポキシ樹脂硬化剤:優れた硬化特性を持つため、エポキシ樹脂の主要な硬化剤として使用されます。接着剤、塗料、複合材料などに利用されます。
- ・キレート剤: 金属イオンを捕捉する能力があるため、水処理、金属精錬、洗剤添加剤として使用されます。
- ・界面活性剤原料:繊維助剤、洗剤、アスファルト乳化剤などの製造中間体。
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危険 情報 |
- ・酸化剤、硝酸、有機窒素化合物と激しく反応する可能性があります。火災によって刺激性、腐食性または毒性のガス(一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物など)を発生するおそれがあります。
- ・日本の消防法では第4類危険物、第3石油類(水溶性)に該当します。
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人体の 影響 |
- ・蒸気やミストを吸入すると、咽頭痛、咳、灼熱感、息苦しさなどの呼吸器症状を引き起こします。
- ・高濃度では肺水腫を発症する可能性があり、その症状は2~3時間経過してから現れることがあります。
- ・飲み込むと有害です。口腔内、食道、胃に重篤な腐食性損傷を引き起こし、出血や穿孔のリスクがあります。
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