| ガス名 |
硫化ジメチル |
分子式 (化学式) |
C2H6S |
| 状態 |
常温では液体(非常に揮発性が高い) |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
非常に強い不快な臭気(腐った野菜、キャベツ、海藻、ニンニクのような臭い) |
燃焼 範囲 vol% |
2.2 から 19.7 |
爆発等級 |
2d |
発火度 |
G3 |
| 硫化ジメチルの概要 |
- ・硫化ジメチル(Dimethyl Sulfide:化学式「C2H6S」)は、有機硫黄化合物の一種であり、自然界では主に海洋性プランクトンの代謝や一部の植物、藻類の分解過程で生成されます。強い腐敗臭や野菜のような不快な臭気を持つため、環境中の臭気成分としても知られています。化学的には、有機合成や一部の産業プロセスで利用されます。
- ・別名:DMS、メチルチオメタン、チオエーテル
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| 用途 |
- ・触媒の硫化剤:石油精製や化学工業において、触媒活性化のために触媒の表面を硫化する目的で使用されます。
- ・有機合成中間体:メチオニン(アミノ酸)、医薬品、農薬、染料などの製造における有機合成の中間体として利用されます。
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危険 情報 |
- ・非常に引火性の高い液体および蒸気です。空気と混合すると爆発性混合物を形成します。
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人体の 影響 |
- ・低濃度では、不快な臭気を感じる程度ですが、高濃度を吸入すると、眼、鼻、喉、気道の刺激、頭痛、めまい、吐き気、意識喪失、協調運動失調、呼吸困難などの症状が現れることがあります。重篤な場合、呼吸停止に至る可能性もあります。
- ・長期間曝露された場合の明確な慢性影響データは限られていますが、反復的な曝露は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
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