| ガス名 | 
ジメチルチオリン酸クロライド | 
分子式 (化学式) | 
C2H6C1O2PS | 
| 状態 | 
液体 | 
| 色 | 
無色から淡黄色 | 
| 臭気 | 
強い刺激臭 | 
燃焼 範囲 vol% | 
– | 
爆発等級 | 
– | 
発火度 | 
– | 
| ジメチルチオリン酸クロライドの概要 | 
- ・ジメチルチオリン酸クロライド(Dimethylchlorothiophosphate:化学式「C2H6ClO2PS」)は、有機リン系の化合物であり、主に農薬や殺虫剤の合成中間体として利用される非常に毒性の高い化学物質です。
 
- ・この化合物は、常温では無色から淡黄色の液体で、強い刺激臭を持ちます。水と反応して分解しやすく、腐食性を持つため、取り扱いには厳重な注意が必要です。その高い反応性を利用して、多くの有機リン系農薬の原料として使用されます。
 
- ・別名:DMTC、O,O-ジメチルホスホロクロリドチオエート(O,O-Dimethyl chlorothiophosphate)
 
 
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| 用途 | 
- ・農薬・殺虫剤原料: 有機リン系農薬や殺虫剤(例:マラチオン、ジメトエートなど)の製造における重要な中間体として広く使用されます。
 
 
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危険 情報 | 
- ・可燃性の液体です。火気や熱源から遠ざける必要があります。
 
- ・水分と反応して塩化水素ガス(強酸性)を発生させ、皮膚や粘膜を腐食させます。
 
 
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人体の 影響 | 
- ・蒸気を吸入すると、呼吸器系に重篤な刺激を与え、肺水腫を引き起こす可能性があります。
 
- ・皮膚に触れると、強い化学火傷や炎症を引き起こします。吸収されやすく、全身性の毒性をもたらすことがあります。
 
- ・飲み込んだ場合、重篤な中毒症状(神経毒性)を引き起こし、致命的となる可能性があります。
 
 
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