ガス名 |
エチレンブロモヒドリン |
分子式 (化学式) |
BrCH2CH2OH |
状態 |
液体 |
色 |
無色透明 |
臭気 |
エーテルのような刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
4.9 から 15.9 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
エチレンブロモヒドリンの概要 |
- ・エチレンブロモヒドリン(Ethylene bromohydrin、別名:2-ブロモエタノール、2-Bromoethanol)は、化学式「BrCH2CH2OH」で表される有機ハロゲン化合物(ハロヒドリン)の一種です。エタンの1位に臭素原子、2位に水酸基が結合した構造を持ちます。常温では無色透明の液体で、エーテルのような刺激臭を持ちます。融点は約-80℃、沸点は約128~130℃です。水、エタノール、エーテルに易溶です。
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用途 |
- ・有機合成原料・中間体:医薬品、農薬、染料などの製造における中間体として利用されます。
- ・アルキル化剤、化学中間体、防炎剤、殺胞子剤としての用途も報告されています。
- ・エチレンオキシドの反応生成物であり、工業用原料として利用されます。
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危険 情報 |
- ・エチレンブロモヒドリンは引火性があり、毒性も非常に高い物質です。日本の毒物及び劇物取締法では「毒物」に指定されている場合があります(個別の製品の指定状況による)。
- ・引火点(約40℃)を持つ可燃性の液体であり、可燃性の蒸気を発生します。日本の消防法では危険物第4類第二石油類(非水溶性液体)に該当します。
- ・危険有害反応可能性:強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発を引き起こす可能性があります。強塩基との接触では可燃性のエチレンガスを発生する可能性があります。加熱分解で非常に有毒なホスゲンガスを発生する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・皮膚に接触すると極めて有毒であり、生命に危険を及ぼす可能性があります。
- ・長期にわたる、又は反復ばく露による血液系、肝臓、腎臓の障害:長期または反復ばく露により、これらの臓器に障害を起こす可能性があります。
- ・ヒトに対して発がん性がある証拠が報告されています。
- ・動物実験で胎児に対する影響がみられており、ヒトに対する生殖毒性が疑われます。
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