ガス名 |
エチレンジブロマイド |
分子式 (化学式) |
C2H4Br2 |
状態 |
液体(常温) |
色 |
無色 |
臭気 |
甘い、クロロホルム様の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
6.0 から 11.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
エチレンジブロマイドの概要 |
- ・エチレンジブロマイド(Ethylene Dibromide, EDB)(別名:1,2-ジブロモエタン (1,2-Dibromoethane)、ジブロモエタン (Dibromoethane)、エチレンジブロミド (Ethylene dibromide))は、化学式「C2H4Br2」を持つ有機臭素化合物で、エタンの2つの水素原子が2つの臭素原子に置換されたものです。別名1,2-ジブロモエタンとしても知られています。かつては強力な殺虫剤や土壌燻蒸剤として広く使用されていましたが、その高い毒性と発がん性が判明したため、多くの国で現在では使用が厳しく制限または禁止されています。
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用途 |
- ・その毒性のため、現在ではほとんどの国でこれらの用途での使用は禁止または厳しく制限されています。
- ・一部、限られた研究用途や、特定の化学合成の中間体としてのみ使用が許可されている場合があります。
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危険 情報 |
- ・エチレンジブロマイドを取り扱う際は、その高い毒性を考慮し、徹底した安全管理が必要です。適切な個人用保護具(呼吸用保護具、不浸透性手袋、保護衣、保護眼鏡など)の着用、ドラフトチャンバーなどの局所排気装置の使用、厳重な換気、火気・熱源からの隔離、および漏洩時の緊急対応計画の策定が不可欠です。
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人体の 影響 |
- ・皮膚に触れると、強い刺激、発赤、痛み、水泡形成、壊死などの化学熱傷を引き起こします。皮膚から容易に吸収され、全身毒性(肝臓、腎臓の損傷など)を引き起こす可能性もあります。
- ・ヒトに対して発がん性があることが確認されています(国際がん研究機関IARCのグループ2A:ヒトに対しておそらく発がん性がある)。
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