| ガス名 |
エチレングリコールモノメチルエーテル |
分子式 (化学式) |
C3H8O2 |
| 状態 |
常温常圧で液体 |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
ほのかに甘いエーテル臭 |
燃焼 範囲 vol% |
2.5 から 19.9 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G3 |
| エチレングリコールモノメチルエーテルの概要 |
- ・エチレングリコールモノメチルエーテル(Ethylene Glycol Monomethyl Ether:化学式「C3H8O2」)は、エチレングリコールエーテル類に分類される溶剤で、高い溶解性を持つ有機溶剤です。その優れた溶解性から過去に広く使用されましたが、生殖毒性などの重大な健康影響が判明したため、現在では多くの国や産業でその使用が厳しく制限・代替されています。
- ・別名:2-Methoxyethanol(2-メトキシエタノール)、Methyl cellosolve(メチルセロソルブ)、2-MethoxyethanolがIUPAC名です。
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| 用途 |
- ・水や多くの有機溶剤と混和することから、溶剤として広く利用されてきましたが、その強い毒性、特に生殖毒性と血液毒性が問題視され、現在では多くの国でその使用が厳しく制限されています。
- ・現在の状況:代替物質(プロピレングリコールエーテル類など)への切り替えが進んでいます。
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危険 情報 |
- ・エチレングリコールモノメチルエーテルは、その強い毒性、特に生殖毒性、血液毒性、および引火性のため、極めて危険な物質として認識されています。GHS分類においても多くの深刻な危険有害性が指摘されており、取り扱いには非常に厳重な注意が必要です。
- ・引火点: 約39℃ (102度°F)(密閉式)と報告されており、日本の消防法では危険物第四類第二石油類(水溶性)に該当します。この温度以上で可燃性蒸気を発生し、火源があれば引火します。
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人体の 影響 |
- ・EGMEの最も重大な危険性であり、ヒトを含む哺乳類において、精巣(睾丸)への毒性(精子の減少や異常)や、催奇形性(胎児の先天性異常)を引き起こすことが確認されています。このため、妊娠可能な女性や男性の作業者が暴露することは極めて危険視されています。
- ・吸入または経皮吸収により、頭痛、めまい、吐き気、平衡感覚の失調といった中枢神経系の抑制症状を引き起こします。
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