| ガス名 |
セレン化水素 |
分子式 (化学式) |
H2Se |
| 状態 |
気体(常温常圧下) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
腐敗した卵のような、非常に強い悪臭(低濃度でも感知可能) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| セレン化水素の概要 |
- ・セレン化水素(Hydrogen selenide)は、化学式「H2Se」を持つ無機化合物です。水素とセレンの化合物で、常温では無色透明の気体です。セレンの特性により、極めて毒性が高く、また、腐敗した卵のような非常に不快な悪臭を放ちます。主に電子工業や化学合成の研究分野で利用されますが、その毒性のため、厳重な管理下で取り扱われます。
- ・別名:セレン水素、セラン
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| 用途 |
- ・セレン化水素の用途は、その高い毒性と不安定性のため、非常に限られています。
- ・一部の特殊な半導体材料の製造において、セレン源として使用されることがあります。
- ・特定の有機セレン化合物を合成する際の試薬や中間体として利用されます。
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危険 情報 |
- ・可燃性ガスのため、爆発の危険性があります。
- ・その高い毒性から爆発そのものよりも曝露リスクが優先されます。
- ・シアン化水素と同等かそれ以上の毒性を持つとされています。許容濃度は非常に低く設定されています。
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人体の 影響 |
- ・極めて危険です。低濃度であっても、肺、眼、鼻、喉などの粘膜に強い刺激と炎症を引き起こします。
- ・呼吸困難、咳、胸痛、肺水腫(肺に液体がたまる)、気管支炎、肺炎、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)、循環器虚脱、痙攣、昏睡、そして死に至ることがあります。肺水腫の症状は曝露後数時間から24時間遅れて現れることがあります。
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