| ガス名 |
インドール |
分子式 (化学式) |
C8H7N |
| 状態 |
固体(常温) |
| 色 |
無色から淡黄色 |
| 臭気 |
低濃度:ジャスミン、オレンジの花のような強いフローラルな香り/高濃度:糞便臭、不快な刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
| インドールの概要 |
- ・インドール(Indole)は、化学式「C8H7N」を持つ有機化合物です。ベンゼン環とピロール環が縮合した構造を持つ、含窒素複素環式化合物に分類されます。天然には、石炭タールやジャスミンなどの花、柑橘類の皮、さらには動物の糞便中にも含まれており、濃度によって香りが大きく変わるという特徴があります。低濃度ではフローラルな香りを持ちますが、高濃度では不快な強い臭い(糞便臭)を持ちます。
- ・別名:2,3-ベンゾピロール
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| 用途 |
- ・低濃度ではジャスミン、チュベローズ、オレンジブロッサムなどの優雅なフローラル香を再現するために不可欠な調合成分として使用されます。香りの「奥深さ」や「持続性」を与える効果もあります。
- ・歴史的にはインディゴ(藍)などの色素の原料として知られていますが、現代では合成ルートが確立されています。しかし、インドールそのものやその誘導体が色素の骨格となることはあります。
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危険 情報 |
- ・固体としては可燃性であり、粉塵は空気と混合して粉塵爆発の危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・大量に吸入した場合、中枢神経系抑制作用(眠気、意識混濁、協調運動障害)を引き起こす可能性があります。動物実験では、高濃度曝露により肝臓や腎臓に影響が見られることがあります。
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