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ヨウ素(Iodine)

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対象機材
ガス名 ヨウ素 分子式
(化学式)		 I2
状態 固体（常温常圧下）
色 黒紫色（固体）、紫色（蒸気）
臭気 刺激臭（塩素のような、わずかに不快な臭気）
燃焼
範囲 vol%		 – 爆発等級 – 発火度 –
ヨウ素の概要
  • ・ヨウ素（Iodine）は、原子番号「53」、元素記号「I」化学式「I2」、のハロゲン族元素です。天然では主にヨウ化物塩として存在し、日本では特に海藻や地下の天然ガスかん水から採掘されます。常温では黒紫色の固体（結晶）ですが、加熱すると液体を経ずに直接紫色の気体（蒸気）に昇華する特性（昇華性）を持っています。人体に必要な微量元素である一方、強い酸化力を持つため、殺菌剤などにも利用されます。
用途
  • ・殺菌消毒薬：ヨードチンキやポビドンヨード（イソジンなど）として、傷口や手術部位の消毒、うがい薬などに広く用いられます。
  • ・放射性ヨウ素（131I）は、甲状腺機能亢進症の治療や、甲状腺がんの診断・治療に用いられます。
危険
情報
  • ・ヨウ素は、固体、特に蒸気や溶液が、刺激性や腐食性を持つため注意が必要です。
人体の
影響
  • ・蒸気を吸入すると、咳、喉の痛み、呼吸困難などの呼吸器症状を引き起こします。固体や溶液が皮膚に付着すると、炎症や化学熱傷を起こすことがあります。
  • ・ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必須の微量元素です。不足すると甲状腺機能低下症（クレチン病、粘液水腫など）を引き起こし、過剰摂取も甲状腺機能異常の原因となります。
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級		 スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。

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