| ガス名 |
ヨードベンゼン |
分子式 (化学式) |
C6H5I |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明(純粋な状態)、光分解により淡黄色~茶色に変色 |
| 臭気 |
わずかに芳香族特有の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
| ヨードベンゼンの概要 |
- ・ヨードベンゼン(Iodobenzene)は、化学式「C6H5I」を持つ有機化合物です。ベンゼン環の水素原子の一つがヨウ素原子に置換された構造をしており、ハロゲン化アリールに分類されます。常温では無色透明の液体で、比較的安定ですが、光に当たると徐々に分解し、茶色に変色する性質があります。主に、高度な有機合成化学における中間体として利用されます。
- ・別名:フェニルヨージド
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| 用途 |
- ・ヨードベンゼンは、主に有機合成化学における中間体や試薬として利用されます。その反応性を利用して、様々な有用な化合物の合成に役立ちます。
- ・有機合成中間体:特にクロスカップリング反応(鈴木・宮浦カップリング、根岸カップリングなど)において、アリールハライドとして重要な出発物質となります。これにより、炭素-炭素結合形成反応を通じて、より複雑な芳香族化合物を合成できます。
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危険 情報 |
- ・比較的低毒性ではありますが、引火性があり、刺激性も持つため、取り扱いには注意が必要です。
- ・蒸気は空気と混合すると引火性混合気を形成する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・体内に吸収された場合、特に肝臓や腎臓に影響を与える可能性があるため、取り扱いには換気を確保し、保護具を着用する必要があります。
- ・高濃度の蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、吐き気などの中枢神経系の症状を引き起こす可能性があります。
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