| ガス名 |
ヨードエテン |
分子式 (化学式) |
C2H3I |
| 状態 |
液体(または低沸点の液体/気体) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
データなし(一般的にハロゲン化ビニル類はわずかにエーテル臭や刺激臭を持つ) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| ヨードエテンの概要 |
- ・ヨードエテン(Iodoethene)は、化学式「C2H3I」を持つ有機化合物です。エテン(エチレン)の水素原子の一つがヨウ素原子に置換された構造を持つ、ハロゲン化アルケニルに分類されます。これは、一般的にヨウ化ビニル(Vinyl iodide)という別名で知られています。非常に反応性の高いビニル基とヨウ素原子を持つため、主に特殊な高分子材料や医薬品の合成における重要な中間体として利用されます。
- ・別名:ヨウ化ビニル(Vinyl iodide)、モノヨードエチレン
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| 用途 |
- ・ビニル基(CH=CH-)とヨウ素原子の両方を持つため、様々な有機反応の出発物質として利用されます。特に、金属触媒を用いたクロスカップリング反応(鈴木・宮浦カップリング、根岸カップリングなど)において、ビニルハライドとして炭素-炭素結合形成反応に用いられ、より複雑なビニル化合物を合成するのに役立ちます。
- ・高分子材料:特殊な構造を持つポリマー(例:医療用ポリマーや電子材料)を合成するための特殊モノマーとして利用されることがあります。
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危険 情報 |
- ・有害性:ハロゲン化ビニル類は、一般に毒性が懸念される物質群に含まれます。
- ・その化学構造から不安定性、引火性、および潜在的な有害性を持つため、取り扱いには細心の注意が必要です。
- ・引火性液体であるため、適切な防爆対策が必要です。
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人体の 影響 |
- ・蒸気を吸入すると、中枢神経系に影響を及ぼし、頭痛やめまいなどの症状を引き起こす可能性があります。
- ・接触により、発赤、痛み、刺激が生じる可能性があります。
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