ガス名 |
酢酸イソアミル |
分子式 (化学式) |
C7H14O2 |
状態 |
液体 |
色 |
無色透明 |
臭気 |
バナナ、または熟した洋ナシのような強い甘いフルーティーな香り |
燃焼 範囲 vol% |
1.0 から 7.5 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
酢酸イソアミルの概要 |
- ・酢酸イソアミル(Isoamyl acetate)は、化学式「C7H14O2」を持つ有機化合物です。これは、酢酸とイソアミルアルコール(3-メチル-1-ブタノール)がエステル結合したもので、エステル類に分類されます。最大の特徴は、非常に強く、特徴的なバナナのような甘い香りを持つことです。天然にはバナナやリンゴなどの果物に含まれ、香料や溶剤として広く利用されています。
- ・別名:酢酸アミル(Amyl acetate)、3-メチルブチルアセテート、バナナオイル
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用途 |
- ・塗料/ラッカー:樹脂やセルロース誘導体に対する溶解性が高いため、ニトロセルロースラッカーや塗料の溶剤として使用されます。
- ・接着剤:特にセメントや接着剤の溶剤として使用され、その強い臭気は「セメント臭」として記憶されることがあります。
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危険 情報 |
- ・酢酸イソアミルは引火性であり、比較的刺激性も持つため、取り扱いには注意が必要です。
- ・蒸気は空気と混合して爆発性混合物を形成する可能性があります。
- ・低濃度では食品香料として安全に使用されていますが、工業用途では適切な換気と保護具の着用が必要です。
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人体の 影響 |
- ・高濃度の蒸気を吸入すると、中枢神経系抑制作用(めまい、眠気、頭痛、吐き気、協調運動障害など)を引き起こす可能性があります。鼻、喉、気管への刺激も生じ、咳や呼吸困難を伴うことがあります。
- ・多量摂取では、中枢神経系抑制作用(酩酊状態に似た症状)を引き起こす可能性があります。
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