| ガス名 |
酢酸イソボルニル |
分子式 (化学式) |
C12H20O2 |
| 状態 |
液体(常温)、または結晶化しやすい固体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
松葉、モミの木、樟脳(カンファー)のような清涼感のあるウッディ、ハーバルな香り |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G3 |
| 酢酸イソボルニルの概要 |
- ・酢酸イソボルニル(Isobornyl acetate)は、化学式「C12H20O2」を持つ有機化合物です。これは、酢酸とイソボルネオール(二環性のアルコール)がエステル結合したもので、天然の樟脳(カンファー)に似た構造を持つテルペノイドエステルに分類されます。最大の特徴は、松やモミの木のような、清涼感のあるウッディでハーバルな香りを持つことです。天然には松の木やコニファー(針葉樹)系の精油に含まれ、香料や芳香剤として広く利用されています。
- ・別名:アセチルイソボルネオール、ボルニルアセテート(異性体含む)
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| 用途 |
- ・香料(フレグランス):最も主要な用途であり、石鹸、洗剤、シャンプー、芳香剤、香水などの日用品に、フレッシュでウッディ、バルサミックな香りを付与するために広く使用されます。特に、パイン、モミ、シトラス、ラベンダーなどの香調の調合に欠かせない成分です。男性用化粧品やスポーツ用品の香り付けにも好まれます。
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危険 情報 |
- ・引火点が高いため、常温での蒸気濃度は爆発下限に達しにくいと考えられます。
- ・加熱条件下やエアロゾルとして分散した場合は引火性を示すため、火気管理は必要です。
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人体の 影響 |
- ・通常の使用条件下では問題ありませんが、高濃度の蒸気やエアロゾルを吸入した場合、軽度の呼吸器刺激を引き起こす可能性があります。
- ・通常、経口摂取の可能性は低いですが、誤って大量に摂取した場合、消化器系の不調(吐き気、嘔吐、腹痛)を引き起こす可能性があります。
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