| ガス名 |
イソブチルアルコール |
分子式 (化学式) |
C4H10O |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
刺激的な、やや甘いアルコール臭(フゼルのような臭い) |
燃焼 範囲 vol% |
1.2 から 10.9 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
| イソブチルアルコールの概要 |
- ・イソブチルアルコール(Isobutyl alcohol, IBA)は、化学式「C4H10O」を持つ有機化合物です。炭素原子が4個のブタノール異性体の一つで、2-プロパノール(イソプロピルアルコール)にメチル基が一つ結合した構造を持っています。常温では無色透明の液体で、刺激的な、やや甘いアルコール臭を持ちます。主に、溶剤、塗料の添加剤、および化学合成の中間体として広く使用されています。
- ・別名:IBA、2-メチルプロパン-1-オール
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| 用途 |
- ・塗料・インキ: 多くの樹脂(ニトロセルロース、セルロースアセテート、ポリエステル、アクリル樹脂など)を溶解するため、塗料、ラッカー、印刷インキの溶剤として広く使用されます。特に、直鎖のブタノールよりも蒸発速度が速く、塗膜の白化を防ぐ効果もあります。
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危険 情報 |
- ・引火性液体であり、蒸気は空気と混合すると爆発性混合気を形成します。火気厳禁の取り扱いが必要です。
- ・他の低級アルコール類と同様に毒性があり、特に産業現場での適切な換気と保護具の着用が求められます。
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人体の 影響 |
- ・蒸気を高濃度で吸入すると、眼、鼻、喉などの粘膜に強い刺激を与えます。
- ・高濃度の蒸気を吸入すると、中枢神経抑制作用により、めまい、頭痛、吐き気、協調運動障害(酩酊状態)などを引き起こす可能性があります。
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