| ガス名 |
イソブチレンオキシド |
分子式 (化学式) |
C4H8O |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
エーテル類のような臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
| イソブチレンオキシドの概要 |
- ・イソブチレンオキシド(Isobutylene oxide)は、化学式「C4H8O」を持つ有機化合物です。 これは、イソブチレンの二重結合に酸素原子が付加し、三員環のエーテル構造(エポキシド環またはオキシラン環)を形成した化合物です。系統名は 2,2-ジメチルオキシランと呼ばれます。常温では無色透明の液体で、エポキシド類特有の高い反応性を持ちます。主に、特殊なポリマー(高分子)や医薬品、化学中間体の合成原料として利用されます。
- ・別名:2,2-ジメチルオキシラン
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| 用途 |
- ・開環重合により、エーテル結合を持つ特殊なポリマー(ポリエーテルなど)の製造原料として利用されます。これらのポリマーは、特定の樹脂やコーティング剤の改良剤として使われます。
- ・医薬品や農薬など、複雑な有機化合物の合成プロセスにおいて、特定の官能基(例:ヒドロキシ基)を導入するための試薬として利用されます。
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危険 情報 |
- ・引火性液体であり、蒸気は空気と混合すると爆発性混合気を形成します。
- ・イソブチレンオキシドを取り扱う際は、その多岐にわたる危険性から、極めて厳重な安全管理が必要です。必ず排気設備が十分に機能するドラフトチャンバー内で作業し、適切な個人用保護具(化学防護服、不浸透性手袋、呼吸用保護具、顔面保護具など)を着用してください。
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人体の 影響 |
- ・長期間にわたる反復曝露により、腎臓や脾臓、肝臓への影響が報告されています。変異原性や発がん性のおそれがあり、長期的な健康リスクが高いです。
- ・接触により、重度の化学熱傷、発赤、痛み、水疱形成を引き起こします。皮膚から吸収され、全身毒性を引き起こす可能性もあります。
- ・多量摂取では、全身毒性、臓器損傷(肝臓、腎臓など)、中枢神経系抑制作用を引き起こし、致死的な結果を招く可能性があります。
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