| ガス名 |
イソブチルアルデヒド |
分子式 (化学式) |
C4H8O |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
刺激的で不快な、アルデヒド特有の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
1.6 から 10.6 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| イソブチルアルデヒドの概要 |
- ・イソブチルアルデヒド(Isobutyraldehyde)は、化学式「C4H8O」(あるいは「(CH3)2CHCHO」)を持つ有機化合物です。炭素原子が4個のアルデヒドであり、ブチルアルデヒドの構造異性体の一つです。特徴的なのは、その枝分かれ構造(イソ基)とアルデヒド基(-CHO)を併せ持つことです。常温では無色透明の液体で、刺激的で不快な臭いを持ちます。主に、プラスチックや溶剤、医薬品など、幅広い化学製品を合成するための重要な中間体として利用されています。
- ・別名:2-メチルプロパナール、イソブタナール
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| 用途 |
- ・ネオペンチルグリコール (NPG) の製造:塗料、ポリエステル樹脂、潤滑油などの原料となるNPGの重要な中間体です。
- ・イソブタノール、イソブタン酸の製造:水素化によりイソブタノール、酸化によりイソブタン酸を生成し、これらはさらに様々な化学品の原料となります。
- ・医薬品・農薬の中間体:その反応性から、医薬品や農薬などの複雑な有機化合物の合成における重要なビルディングブロックとして利用されます。
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危険 情報 |
- ・イソブチルアルデヒドは、その極めて高い引火性、皮膚腐食性・眼損傷性、および刺激性から、取り扱いには最大限の注意が必要です。
- ・アルデヒド基を持つため反応性が高く、空気中の酸素により酸化されやすい性質があります(過酸化物形成のおそれ)。
- ・消防法では第4類特殊引火物に該当し、危険等級Iに分類されます。
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人体の 影響 |
- ・経口摂取:消化管の重度の化学熱傷、吐き気、嘔吐、腹痛、出血。多量摂取では、全身毒性、臓器損傷(肝臓、腎臓など)、中枢神経系抑制作用を引き起こし、致死的な結果を招く可能性があります。
- ・皮膚接触:接触により、重度の化学熱傷、発赤、痛み、水疱形成を引き起こします。
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