| ガス名 |
イソデシルアルコール |
分子式 (化学式) |
C10H22O |
| 状態 |
液体(常温常圧下) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
わずかにアルコール臭、またはほとんど無臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| イソデシルアルコールの概要 |
- ・イソデシルアルコール(Isodecyl alcohol, IDA)は、化学式「C10H22O」を持つ有機化合物で、炭素数が10の高級アルコール(Long-chain alcohol)の一種です。 これは特定の単一分子ではなく、デカン骨格に枝分かれ(イソ基)を持つ、複数の構造異性体の混合物を指す総称です。主にプロピレンやブテンを原料とするオキソ法(ヒドロホルミル化反応)によって製造されます。常温では無色透明の液体で、刺激は少なく、主にその誘導体(エステルなど)が産業界で重要な役割を果たしています。
- ・別名:IDA、C10アルコール(分枝鎖)
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| 用途 |
- ・界面活性剤の原料:イソデシルアルコールから、様々な界面活性剤(例:エトキシレート、スルフェートなど)が製造されます。これらは、洗剤、シャンプー、化粧品、乳化剤、分散剤などに利用されます。
- ・可塑剤の原料:フタル酸イソデシル、アジピン酸イソデシルなどの可塑剤の原料となります。これらの可塑剤は、PVC(ポリ塩化ビニル)などのプラスチックに柔軟性を付与するために使用されます。
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危険 情報 |
- ・高級アルコールとしては引火点は比較的高めですが、引火性液体であり、加熱されると引火性の蒸気を発生する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・高級アルコールであり、比較的揮発性が低いため、低級アルコール(メタノール、エタノールなど)と比較して蒸気による刺激や中枢神経抑制作用は低いです。
- ・通常、多量に摂取する機会は稀ですが、誤って摂取した場合、消化器系の刺激、吐き気、嘔吐、腹痛。多量摂取では、中枢神経系抑制作用(酩酊状態に似た症状)や、肝臓、腎臓への影響が懸念されます。
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