| ガス名 |
イソオイゲノール |
分子式 (化学式) |
C10H12O2 |
| 状態 |
粘性のある液体、または低温で結晶化しやすい固体 |
| 色 |
無色から淡黄色 |
| 臭気 |
甘くスパイシー、カーネーション、バルサム(樹脂)、クローブに似た香り |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
| イソオイゲノールの概要 |
- ・イソオイゲノール(Isoeugenol)は、化学式「C10H12O2」を持つ有機化合物で、フェニルプロペノイド(C6-C3型化合物)に分類されます。これは、クローブ(丁子)の主成分であるオイゲノールの構造異性体であり、二重結合の位置が異なっています。常温では無色から淡黄色の粘性のある液体または結晶で、甘くスパイシーでバルサム(樹脂)を思わせる、カーネーションのような香りを持ちます。主に高級香料の成分、特にカーネーションやライラックなどのフローラルブーケの再現に不可欠な成分として利用されます。
- ・別名:2-メトキシ-4-(1-プロペニル)フェノール
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| 用途 |
- ・食品フレーバー:バニラ、スパイス、クローブ、ナツメグなどの風味を再現するために、菓子、飲料、焼き菓子などに使用されます。バニリン(バニラの主成分)の合成原料としても重要です。
- ・香水・化粧品:フローラル、スパイシー、オリエンタル、ウッディなどの香調の調合に広く使用されます。特に、カーネーション、クローブ、リリーなどの花系の香りや、バニラ調の香りを付与するのに適しています。石鹸、洗剤、シャンプーなどの日用品にも配合されます。
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危険 情報 |
- ・引火点が高く、常温での引火リスクは低いため、明確な爆発等級分類がされることは稀です。加熱条件下やエアロゾルとして分散した場合は引火性を示すため、火気管理は必要です。
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人体の 影響 |
- ・通常の使用条件下(香料として希釈された状態)では問題ありませんが、高濃度の蒸気やエアロゾルを吸入した場合、軽度の呼吸器刺激を引き起こす可能性があります。
- ・敏感な人や高濃度での接触の場合、軽度の皮膚刺激(発赤、かゆみ)が生じることがあります。
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