| ガス名 |
ジイソシアン酸イソホロン |
分子式 (化学式) |
C12H18N2O |
| 状態 |
常温では液体 |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
わずかにイソシアネート特有の刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
| ジイソシアン酸イソホロンの概要 |
- ・ジイソシアン酸イソホロン(Isophorone diisocyanate/IPDI:化学式「C12H18N2O」)は、環状構造を持つ脂環式イソシアネートであり、その独特な分子構造から、高い耐候性、耐薬品性、機械的強度を持つポリウレタン樹脂(特に塗料やエラストマー)の製造に不可欠な原料として使用されます。最大の特徴は、一般的な芳香族イソシアネートと比べて紫外線や熱に対する安定性が高いことです。このため、屋外で使用される高耐久性の塗料やコーティング剤の原料として広く利用されています。
- ・別名:3-イソシアナトメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシルイソシアネート
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| 用途 |
- ・ポリウレタン樹脂:特にウレタン塗料、コーティング剤、接着剤の原料(モノマー)として使用されます。
- ・エラストマー:医療機器や自動車部品などに使われる高性能なポリウレタンエラストマーの原料。
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危険 情報 |
- ・可燃性の液体であるため、蒸気が空気と混合すると燃焼・爆発の危険があります。
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人体の 影響 |
- ・吸入毒性が非常に高く、蒸気やエアロゾルを吸入すると、重篤な呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。
- ・皮膚に触れると強い炎症、かゆみ、紅斑を引き起こします。感作性の原因にもなります。
- ・飲み込んだ場合、消化器系に重篤な損傷を与え、全身性の毒性をもたらす可能性があります。
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