| ガス名 |
イソプレン |
分子式 (化学式) |
C5H8 |
| 状態 |
常温では液体(沸点が低いため、非常に揮発しやすい) |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
わずかに特有の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
1.5 から 8.9 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| イソプレンの概要 |
- ・イソプレン(Isoprene:化学式「C5H8」)は、天然ゴムの主成分であり、合成ゴムや様々な化学製品の製造において最も重要な原料の一つである、不飽和炭化水素です。非常に揮発性が高く、極めて引火しやすい性質を持ちます。植物によって自然界にも放出されており、天然ゴムの生合成の基本単位(モノマー)として知られています。工業的には、この性質を利用して、ポリイソプレンゴム(合成天然ゴム)やその他の高性能ゴム、粘着剤などの製造原料として大量に使用されます。重合しやすい物質であるため、取り扱いには厳重な温度管理と重合禁止剤の添加が必要です。
- ・別名:2-メチル-1,3-ブタジエン、2-メチルブタジエン、イソペンタジエン
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| 用途 |
- ・合成ゴム製造:主にポリイソプレンゴム、ブチルゴム、SIS(スチレン-イソプレン-スチレン)ブロックコポリマーなどのモノマー原料として。
- ・化学中間体:各種粘着剤、シーリング材、合成樹脂の製造。
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危険 情報 |
- ・蒸気は非常に引火しやすく、引火点も極めて低いため、わずかな火源や静電気でも容易に着火・爆発します。
- ・熱、光、酸素、または不純物と接触すると、激しい重合反応を起こし、密閉容器内で圧力上昇による破裂の危険があります。
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人体の 影響 |
- ・高濃度の蒸気を吸入すると、中枢神経系抑制作用により、めまい、頭痛、吐き気、眠気などを引き起こします。高濃度での曝露は意識喪失につながる危険性があります。
- ・動物実験では、一部の発がん性が示唆されていますが、ヒトに対する明確な発がん性については研究が必要です。
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