| ガス名 |
イソ吉草酸 |
分子式 (化学式) |
C5H10O2 |
| 状態 |
常温では液体(油状) |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
強い不快な悪臭(汗臭、足の臭い、腐敗臭、チーズ臭に類似) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
| イソ吉草酸の概要 |
- ・イソ吉草酸(Isovaleric acid:化学式「C5H10O2」)は、短鎖脂肪酸の一つであり、特に不快な強い悪臭を持つことで知られています。この臭いは、ヒトの汗腺からの分泌物にも含まれるため、体臭の原因物質の一つとしても知られています。化学的にはカルボン酸に属し、比較的安定です。主にエステル化されて香料の原料として利用されるほか、医薬品(特に鎮静剤など)の合成中間体としても重要です。
- ・別名:3-メチルブタン酸、イソペンタン酸、デルフィニン酸
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| 用途 |
- ・香料:希釈された状態で、チーズ、チョコレート、コーヒー、ナッツ、フルーツなどの食品フレーバー、タバコ香料、あるいは特定の化粧品や香水、石鹸の香料成分として少量使用されます。
- ・医薬品:鎮静作用を持つ医薬品(例:バレリアン酸誘導体)の合成中間体。
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危険 情報 |
- ・悪臭が非常に強いため、漏洩すると環境中に拡散し、広範囲に不快な影響を与えます。
- ・可燃性の液体であり、加熱されると引火する危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・蒸気やエアロゾルを吸入すると、鼻、喉、気管支に刺激を与え、咳や呼吸器系の不調を引き起こす可能性があります。
- ・液体が皮膚に触れると、刺激や炎症、場合によっては化学火傷を引き起こす可能性があります。
- ・飲み込んだ場合、消化器系の粘膜に刺激や腐食作用を及ぼす可能性があります。
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