| ガス名 |
メチルイソシアナート |
分子式 (化学式) |
C2H3NO |
| 状態 |
常温では液体ですが、揮発性が極めて高いため、容易に気化します。 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
刺激性のある、タマネギやコショウに似た強く不快な臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
5.3 から 26.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
| メチルイソシアナートの概要 |
- ・メチルイソシアナート(Methyl Isocyanate、MIC:化学式「C2H3NO」)は、イソシアナート基(-NCO)を持つ有機化合物で、常温では無色透明の液体ですが、非常に揮発性が高く、容易に有毒なガス(蒸気)となります。主に、農業用殺虫剤であるカルバリル(商品名セビン)などの製造中間体として使用されます。その最大の特徴は、水やアミン類と非常に激しく反応し、重合しやすい点と、その極めて高い毒性です。
- ・別名:イソシアン酸メチル、メタンカルボニトリル
|
| 用途 |
- ・化学合成中間体:カルバリル系殺虫剤や、ポリウレタン原料の一部となるウレタン類の製造中間体。
|
危険 情報 |
- ・高い引火性:消防法上の危険物(第4類第1石油類)に該当します。引火点が低く、容易に引火・爆発の危険性があります。
|
人体の 影響 |
- ・極めて高い毒性:全ての経路(吸入、経皮、経口)で極めて毒性が高い物質です。特に吸入した場合の危険性が非常に高く、許容濃度は極めて低く設定されています。
- ・皮膚接触:液体または高濃度の蒸気が触れると、皮膚に激しい炎症、水疱、重度の化学火傷を引き起こします。
|