| ガス名 |
ミルセン |
分子式 (化学式) |
C10H16 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色~微黄色、または淡褐黄色 |
| 臭気 |
針葉樹のような爽やかな香り(バルサム、ウッディ系) |
燃焼 範囲 vol% |
0.7 から 5.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| ミルセンの概要 |
- ・ミルセン(Myrcene:化学式「C10H16」)は、天然に存在するモノテルペンの一種であり、イソプレン単位が3つ結合した鎖状の化合物です。β-ミルセン(7-メチル-3-メチレンオクタ-1,6-ジエン)が最も一般的な異性体です。ホップ、ベイリーフ(月桂樹)、レモングラス、マンゴー、タイム、カンナビスなどの様々な植物の精油に含まれており、その独特な芳香(針葉樹やバルサムのような爽やかな香り)が特徴です。引火性の液体で、光や空気によって徐々に重合し安定性が低下するため、通常は安定剤が添加されて保管・流通されます。
- ・別名:7-メチル-3-メチレンオクタ-1.6-ジエン
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| 用途 |
- ・香料・フレーバー:その心地よい香りを活かし、食品添加物、アロマオイル、パーソナルケア製品、家庭用品などの香料として使用されます。
- ・有機合成中間体:香料工業において非常に重要であり、メントール、シトラール、ゲラニオール、リナロール、ネロール、シトロネロールなど、他の多くの重要な香料化合物を合成するための原料として広く利用されます。
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危険 情報 |
- ・危険物第4類 第二石油類 危険等級Ⅲ(非水溶性液体)
- ・可燃性の液体および蒸気です(GHS分類:可燃性液体区分3)。
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人体の 影響 |
- ・高濃度の蒸気を吸入すると、眼、鼻、喉、気道を刺激し、咳、息苦しさなどの呼吸器症状が現れる可能性があります。また、頭痛、めまい、吐き気、眠気などの中枢神経系抑制作用を引き起こすこともあります。
- ・皮膚に触れると、刺激、発赤が生じることがあります。特に、アレルギー性接触皮膚炎を引き起こす可能性があり、発疹、かゆみ、水ぶくれなどの症状が現れることがあります。酸化されたミルセンは、この感作性が増すことが知られています。/li>
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