ガス名 |
ノルマルブチルアルコール |
分子式 (化学式) |
C4H10O |
状態 |
液体 |
色 |
無色 |
臭気 |
アルコール特有のにおい |
燃焼 範囲 vol% |
1.4 から 11.2 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
ノルマルブチルアルコールの概要 |
- ・ノルマルブチルアルコール(n-Butyl alcohol、別名:1-ブタノール、n-ブタノール、1-Butanol)は、化学式「C4H10O」で表される直鎖状の飽和一価アルコールです。常温ではアルコール特有のにおいを持つ無色の液体です。融点は約-89.5℃、沸点は約117.7℃です。水には溶けにくい(約7.7 g/100 mL at 20℃)ですが、ほとんどの有機溶媒(エーテル、アセトン、ベンゼンなど)にはよく溶けます。
- ・その優れた溶解性と反応性から、様々な工業製品の溶媒や化学合成の中間体として広く利用されています。特に、塗料、インク、接着剤などの分野で重要な役割を果たしています。
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用途 |
- ・塗料、コーティング、インク、接着剤、洗浄剤の溶媒として広く使用されます。
- ・ロジン、セラック、ダンマル、エステルガム、コーパル、繊維素塗料などの溶剤としても利用されます。
- ・化粧品原料(清浄用化粧品、頭髪用化粧品、基礎化粧品、メークアップ化粧品、芳香化粧品、日焼け・日焼け止め化粧品、爪化粧品、アイライナー化粧品、口唇化粧品、口腔化粧品、入浴用化粧品)としても用いられます。
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危険 情報 |
- ・引火性があり、皮膚や眼に刺激性・損傷性を示す物質です。
- ・引火点(約37℃)を持つ可燃性液体であり、可燃性の蒸気を発生します。蒸気は空気より重く、低い場所に滞留して爆発性混合気を形成するおそれがあります。
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人体の 影響 |
- ・蒸気を吸入すると、咳、咽頭痛、めまい、頭痛、し眠などの中枢神経抑制症状や、呼吸器への刺激を引き起こす可能性があります。高濃度では意識低下を起こすこともあります。長期的なばく露により、神経系の障害が報告されています。
- ・長期または反復ばく露により、中枢神経系、聴覚器に障害を起こすおそれがあります。肝臓や腎臓への影響も示唆されています。
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