ガス名 |
N,N-ジメチルエタノールアミン |
分子式 (化学式) |
C4H11NO |
状態 |
液体 |
色 |
無色~淡黄色 |
臭気 |
アンモニアのような強いアミン臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.4 から 11.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G3 |
N,N-ジメチルエタノールアミンの概要 |
- ・N,N-ジメチルエタノールアミン(N,N-Dimethylethanolamine:化学式「C4H11NO」)は、アミン類とアルコール類の両方の性質を持つ有機化合物です。アルカリ性を示し、高い反応性を持つことから、さまざまな化学合成の中間体として利用されます。
- ・無色から淡黄色の液体で、アンモニアのような強いアミン臭があります。水やアルコール、エーテルと自由に混ざり合う性質を持ちます。主に、ポリウレタンやエポキシ樹脂の触媒、水処理剤、界面活性剤の原料、医薬品の合成中間体として利用されます。その強いアルカリ性と反応性が、多くの工業プロセスで重要な役割を果たします。
- ・別名:ジメチルアミノエタノール (Dimethylaminoethanol)、DMAE、ジメチルエタノールアミン
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用途 |
- ・ウレタン触媒:ポリウレタンフォーム、エラストマー、コーティングなどの製造において、反応を促進する触媒として広く使用されます。
- ・pH調整剤・中和剤:水処理、ボイラー給水処理、塗料、樹脂エマルションなどでpH調整剤や中和剤として利用されます。
- ・塗料・インク・接着剤の添加剤:塗料の分散安定剤、レベリング剤、腐食防止剤、接着剤の硬化促進剤として用いられます。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体であり、蒸気/空気混合気の爆発危険性があるため、適切な防爆対策(防爆型の電気機器、十分な換気、静電気対策など)が求められます。
- ・N,N-ジメチルエタノールアミンは、その用途の広さから多くの産業で使用されていますが、強い腐食性、引火性、急性毒性を持つため、取り扱いには最大限の注意が必要です。
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人体の 影響 |
- ・蒸気を吸入すると、呼吸器系の刺激(咳、息切れ、喉の痛み)、頭痛、吐き気、めまい、眠気などを引き起こす可能性があります。高濃度では肺水腫や化学性肺炎を起こす危険性があります。
- ・飲み込むと、口、喉、食道の強い痛み、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を引き起こす可能性があります。大量に摂取すると、肝臓や腎臓への影響、神経系の症状が現れることもあります。
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