ガス名 |
N,N-ジメチルホルムアミド |
分子式 (化学式) |
C3H7NO |
状態 |
液体 |
色 |
無色透明 |
臭気 |
わずかに特有の臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
2.2 から 15.2 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
N,N-ジメチルホルムアミドの概要 |
- ・N,N-ジメチルホルムアミド(N,N-Dimethylformamide:化学式「C3H7NO」)は、アミド類に分類される極性の高い非プロトン性溶剤です。その優れた溶解性と化学的安定性から、化学工業分野で最も広く使用される溶剤の一つです。
- ・N,N-ジメチルホルムアミドは、無色透明の液体で、わずかに特有の臭気があります。水やアルコール、エーテル、ケトンなど、ほとんどの有機溶剤と混和します。その強力な溶解力により、ポリアクリロニトリルやポリウレタンといった高分子化合物、また、多くの有機物や無機塩を溶かすことができます。そのため、合成繊維や皮革、フィルム、医薬品の製造プロセスに不可欠な溶剤として利用されています。
- ・別名:ジメチルホルムアミド (Dimethylformamide)、ギ酸ジメチルアミド (Dimethylformamide)、DMF
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用途 |
- ・溶剤:アクリル繊維やポリウレタンなどの合成繊維の製造における溶剤として。
- ・工業原料:医薬品、農薬、染料の合成における反応溶媒や中間体として。
- ・その他:接着剤、電子部品洗浄剤、石油精製の抽出溶剤など。
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危険 情報 |
- ・可燃性の液体であり、加熱すると引火する危険があります。
- ・特に肝臓への毒性や生殖毒性のリスク、皮膚からの吸収性を理解し、取り扱いには換気の徹底と適切な保護具の着用など、厳重な安全対策が不可欠です。
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人体の 影響 |
- ・吸入、経口摂取、皮膚接触により深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。特に、肝臓への毒性が知られています。
- ・生殖機能または胎児に悪影響を及ぼすおそれがある物質として、特に注意が喚起されています。
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