| ガス名 |
酢酸ノルマルプロピル |
分子式 (化学式) |
C5H10O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
特徴的な芳香臭(果実のような香り)がありますが、高濃度では刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.7 から 8.0 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 酢酸ノルマルプロピルの概要 |
- ・酢酸ノルマルプロピル(n-Propyl acetate:化学式「C5H10O2」)は、酢酸と1-プロパノール(ノルマルプロピルアルコール)から合成されるエステル系の有機溶剤です。塗料、インク、接着剤、洗浄剤の溶剤として広く使用されています。溶解力が強く、揮発性が高いため、工業的に重要です。引火性が極めて高いため、取り扱いには厳重な火気対策と換気対策が必要です。人体に対しては、高濃度で吸入すると中枢神経抑制作用(麻酔作用)を示します。
- ・別名:酢酸プロピル、ノルマルプロピルアセテート、プロパン-1-イル=アセタート
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| 用途 |
- ・塗料(特にラッカーやエナメル)、インク、接着剤、樹脂、ワニス、マニキュア液、洗浄剤など、幅広い製品で優れた溶剤として使用されます。特に、ニトロセルロース、アクリル樹脂、ビニル樹脂などの溶解に優れています。
- ・そのフルーティーな香りから、食品(菓子、飲料など)のフレーバーや、香水、化粧品などの香料成分として使用されます。
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危険 情報 |
- ・火気、スパーク、高温、静電気など、わずかな点火源でも容易に引火します。蒸気は空気より重く、低所に滞留し、離れた場所の引火源に到達して引火・爆発を引き起こす「フラッシュバック」の危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・蒸気を高濃度で吸入すると、中枢神経系が抑制され、頭痛、めまい、吐き気、意識喪失(麻酔作用)を引き起こす可能性があります。また、鼻や喉、気道を刺激します。眼: 強い刺激があり、発赤や痛みを引き起こします。皮膚: 軽度の刺激性がありますが、長時間の接触は皮膚の油分を奪い(脱脂作用)、乾燥やひび割れの原因となります。
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